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ダリアの書 ― 1
31
寝耳に水とは、まさにこのこと。
大恋愛で結婚したのでは、ないにしろ。夫婦としての確かな愛情があると、信じていたのに。
女・由香の話しは、夫の行動にピッタリと一致していた。
32
私は、さっそく春樹を問い詰めるためにメッセージを送った。
33
千夏
春樹。仕事中にごめんなさい。いまいいかしら?
34
春樹
うん、いいよ。どうしたの?急用?
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千夏
あのね。言いにくいんだけど・・・さっき〝由香〟さんって人からメッセージが来たのよね。
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春樹
え??誰?
37
千夏
あなたが半年前から付き合っている由香さんよ。わざわざメッセージを丁寧に入れてくれたのよ。
どうりで最近〝残業〟だの〝飲み会〟だの〝休日出勤〟だのって外出が多いハズよね。
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春樹
へっ??なに言ってるの? 千夏。なにか勘違いしてない?
本当に仕事してたんだよ。信じてくれないのか?
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千夏
信じていたわ。でも・・・・・・
40
春樹
でも、なに?信じてくれてるんだよね?
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