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彼のお兄ちゃん
181
玲央
『もしもし、小春?今日は兄貴がごめんね…。無事に家まで帰れた?』
182
小春
『あ…、ううん!気にしてないから、大丈夫!ついさっき、送り届けてもらったところだよ』
183
玲央
『そっか…、ならよかった。なんかさ…、兄貴ってやけに小春のこと気に入ってるみたいなんだよね…』
184
小春
『えっ…。そ、そうかな…?そんなふうには…、思えないけど…』
185
玲央
『そう?なんで?』
186
小春
『だ、だって…。意地悪…だし…』
187
玲央
『…あはは。意地悪、か。気になる子はいじめたいってやつなのかな。小学生の男の子みたいな感じで』
188
小春
『っ…そ、それはないよ!絶対に!だって、私は…。玲央くんの、彼女…だし…』
189
玲央
『…そうだよ。小春は俺の彼女だよ。だから…、兄貴にも渡すつもりなんてないから』
190
小春
『っ…う、うん…。わかってる…』
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