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彼のお兄ちゃん
381

涼太

『…珍しいな、あんたから電話してくるなんて』

382

小春

『こ、こんにちは…。そのっ…、この間は…ケーキ、ありがとうございました…』

383

涼太

『…なんだよ。そのことかよ。俺はてっきり、デートの誘いでもしてくれんのかと思ったのに』

384

小春

『なっ…!するわけないじゃないですか…!もうっ…』

385

涼太

『…で?美味かった?』

386

小春

『……はい。…とっても』

387

涼太

『…そっか。なら、お礼してもらわないとな?』

388

小春

『お、お礼って…、例えば?』

389

涼太

『…デート1回。もしくはキスか、それ以上でもいいけど?』

390

小春

『っ…キスもそれ以上も、しませんから!』

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