パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

私は、井田真知子。アラサー主婦です。

勉強は、苦手で、そもそも頭の回転もよくありません。なので、高校受験も苦労しました。授業態度は、真面目。宿題提出も何とかクリア。内申を確保して県内の真ん中より、やや下の県立高校に進学。

大学受験は、難しいし、早く働けという家庭の雰囲気もあり、短期大学の秘書課程を卒業しました。

就職活動も、順調に進み、内定をいただき、無事に就職、働き始めました。

秘書課程なので、仕事の内容は、秘書。

某社の秘書課。社長秘書ではなく、執行役員兼技術開発部長の秘書。

本社は、東京の都心。しかし、技術開発部は、工場のある北関東。出身地の近くでした。

なので、長く勤められそうと、思っていたのですが、結婚の話が。

なんと、執行役員兼技術開発部長の井田さんが、実は未婚だったのです。

仕事一筋。気がついたら、出世はしたものの、家庭がないという状況で、会社としても、結婚させようという雰囲気に。

本社をはじめ、社内の女性に、何人か声がかかったようですが、お局様も、さすがに井田さんはない、という返答が多かったようで。

独身女性の年功序列で、話があったようですが、進展なし。

皆さん、井田さんが何歳か、知らない様子。

役職や見た目から50歳を超えているように思われる井田さんですが、秘書の私は、実年齢を当然、知っています。

47歳...若くはないです。総白髪で、深い皺。それが、実年齢より老けて見られる原因ですが、知性もあり、お上品な方。

二度、お見合いもあったようですが、不調。

21歳の私まで、話が来ました。

お見合いというほどのこともなく、近くのイタリア料理の店で夕食を共にしながら、お話しました。

一言で堅物です。秘書ですので、仕事中は、知っています。お見合いというか、デートでも、同じ調子です。部長と秘書。

ないなあ。そう思いました。部長も私はないだろうとも思いました。

秘書課の課長から、「よければ、井田部長と結婚前提で」と言われたときは、驚きました。

他の部署の女性、お局様からも、「まさか」の声。

私は皆さんが断ったと思っていたのですが、実は井田さんが断っていたのでした。

そして、そこから、トントン拍子で、結婚へ。

すぐに娘、年子で息子。溜まりに溜まったものが、という感じで、子供にも恵まれました。

そこからのお話です。