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ご主人様=ドSせんせい
第3章 放課後☆ピアノレッスン

「それが何かは、まだ言えませんけどね。」

そう言いながら、先生は前髪をかきあげた。

「さ、続きをしましょう。あの日見た僕の事を考えて、弾いてみてください。」

先生に言われたように、桜舞う教室の窓から見た、魅惑的な先生を思い出す。

あの日、先生を見た時の気持ちが素直に音に乗って表れる。

「そう、いいですよ。気持ちを乗せて。」

先生が瞳を閉じながら、私の音色に体を動かす。


「そうそう、そのまま最後まで弾いてみましょう。」

先生の音、先生の姿、全てを思い浮かべながら、私は夢中で鍵盤を叩く。


愛しく大切に、そして恋するように、ドキドキと激しく…。


最後まで弾き終わると、先生が拍手をしてくれた。

「素晴らしかったですよ!かなり良くなりました!今の気持ちを忘れず、レッスンしていきましょうね。」

「ありがとうございます。」

顔を上げて先生を見ると、またあの瞳で私を見ていた。

「さぁ、ご褒美ですよ。瞳を閉じて、口を開けなさい。」

ご褒美をくれるはずなのに、先生の声は私を縛るような冷たい声。

でも、私はご褒美が欲しくて素直に先生に従う。

瞳を閉じて口を開け、先生からのご褒美を待つ。

「そう、素直でいい子だ。」

そう言って先生の唇が私の唇に重なり、先生の舌が私の舌を舐め回した。

いきなりの深いキス。

そこに優しさは全くない。

あるものは、ただの欲望のみ。

そんな激しいキスにも、私の体は蕩けていった。

先生からのキスは、私の心をより一層従順にさせていった。
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