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ご主人様=ドSせんせい
第41章 転校生☆強敵出現!
「すみません。聞く気はなかったんですけど…。」
そう言った私を、琉亜さんが敵意剥き出しで睨み付けてきた。
先生も何で来たんだ?と言った顔でこっちを見ている。
タイミング悪い時に来てしまったのは、わかるけど、さっきの二人の会話を聞いて、不安で仕方がなかった。
「何かご用ですか?」
「すみません。授業でわからない所があったので、聞きに来ました。」
「神田さん、すみません。今日は取り込んでいるので、またにしていただけますか?」
「わかりました…。」
琉亜さんじゃなくて、先生は私の事を追い出すんだ。
取り込んでるって、これから二人で何を話すの?
他生徒の前で、先生が恋人のように接する事が出来ないのは、わかってる。
わかってるんだけど…。
勝ち誇ったような琉亜さんの表情が、私の胸を締め付ける。
せんせ…。
行かないで…。
琉亜さんの事も、ペットにするなんて言わないで…。
私だけのご主人様でいて…。
たくさん溢れる言葉はあるけど、それは全部口には出せなくて…。
先生を見つめる瞳を、ゆっくりとそらして、私は先生に言った。
「おじゃましてしまって、すみませんでした。」