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秘めた想い同士
第1章 先輩のお家で
僕が中3の時でした。

2つ上の山本先輩ちに一人で遊びに行きました。
その先輩は僕が中1の時から、なぜかよく声をかけられ、かわいがってくれました。

今日も先輩から呼び出され、先輩ちに来ているのですが…

「みお?(僕の名字の初めと名前の最後からこう呼ばれてました)ちょっと、飲み物きらしてるから買ってくるね。何飲む?」

「あ、なんでもいいです。あ、でも炭酸系は避けて下さい」

「うん。わかった。ちょっと留守番してて」

「はい」

先輩の部屋をぐるりと見渡すと、きれいに片付いている机、本棚、ベッドといたって普通の女子高生?

女子高生?

と思った瞬間“制服”が掛けてある方に目がいきました。
そして、自然に足がそちらに向かっていたのです。

あ、これが先輩の制服かぁ。

上着の匂いを嗅いでみる。
石鹸と砂が混ざった匂い?

スカートを手に取ったその瞬間…

目の前に先輩が…

「何してるの。変態」

「え。…」

「ちょっと、ちゃんと元に戻してよ」

「あ、はい」

気まずい空気。

「はい。ポカリ」

「あ、ありがとうございます」

「で、みお?何してたの?」

「いや、先輩の制服を見てたというか…」

「もしかしたら、私がまだ来なかったらスカート履いてた?」

「ううん。は、履いてないです」

「本当は、みお、スカート履きたいんじゃない?」

「ううん。ううん」

「じゃあ、私が履かせたいって言ったら履く?」
「ま、あんな誤解されるような事してたんだし、ちょっとぐらいスカート履いたって」
「履いてほしいなぁ」

「じゃあ、ちょっとだけですよ」

「やったぁ」
「じゃあ、何履きたい?やっぱ制服がいい?」

「ん~。もう、まかせます」

「あ、じゃあ、私の中学校の時のセーラー服にする?」

先輩はうれしそうにタンスからセーラー服を出してきた。

そして、襟の布を取り付けている。

「スカートだけですよね」

「セーラー服のスカートだけ履いて、何が面白いの?ちゃんと上まで着たほうがいいって」
「はい。ズボン脱いで」

「あっちに…。見られてると恥ずかしいです」

「うん。しょうがないなぁ。着替え終わったら呼んでね」

「はい」
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