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続・捨て犬
第1章 エミを食うから
俺は
クリスマスのバイトから
ずっと寝不足だったせいか
かなり熟睡したらしい

翌朝目が覚めると
もうエミは起きていて
髪を乾かしていた

風呂に入ったんだな…


「エミぃ~・・」

「あ、おはようカズマ」

エミは
ドライヤーを置いて
ベットまでやってきて
寝そべる俺の横に
ちょこんと座った

「なんだよ・・・
お風呂入っちゃったの?」

「うん・・・カズマ
全然起きなかったから」

「そっかぁ・・・
一緒に入りたかったのにぃ」

「ごめんね?」

「いいよ。
エミ、ちゅうして」

エミは座ったまま
俺に顔を近づけ
軽いキスをしてくれた

エミの髪が
サラサラと落ちて
くすぐったい

俺は
手を伸ばして
エミの綺麗な髪をなでた

「エミ・・・
俺、やっぱ
こっちの方がいいな」

「なにが?」

「エミの、さらさらな
髪が好きだ・・・」

体を起こして
エミを抱きしめ
髪に顔を埋めて
シャンプーの香りを嗅いだ

「なぁ・・・エミ
俺に、愛してるって
言ってくれただろ?」

「・・うん・・」

「どこで、覚えたんだ?
愛してるなんて」


「・・・由香・・ちゃん・・」


「やっぱり」


「カズマのこと
好きだよって
何回も言ってたら
由香ちゃんが
教えてくれたの

それを
愛してるって
いうんだよって・・・」


「そうか・・・俺も
愛してるよ、エミ・・」


「・・ん・・・」


てかさ

何回も
由香ちゃんに
俺のこと好きだとか
言ってんの?


恥ずかしくね?


けど

悪くねぇ。
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