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続・捨て犬
第10章 がんばりたい
「あの時・・・

エミに聞かれたとき
そうとは限らないって
言ったのは・・・

うまく説明できないんだけど

結婚するよって
俺が答えて
エミがそれを喜んで

それですごく
エミが赤ちゃんを
欲しがったら
どうしようって
思ったんだ

だから
あんなこと言って・・
ごめんな?」


エミは
俺の前で
頭を横に振って見せた


「怒ってない?」


「うん」


「よかった・・

俺だって
赤ちゃん欲しいよ?
エミの赤ちゃん見たいし
エミがお母さんになって
その赤ちゃんが
大きくなって
どんどん成長して

そんなのを
ずっとずっと
エミと見ていきたいって
思ってるんだ」


エミが
俺の腕を
ぎゅって握りしめた


「でもな、エミ

赤ちゃんを作るのは
今じゃないって
思うんだ」


「・・・」


「俺は赤ちゃんが欲しい
でも一番は
エミと結婚したい
いや、絶対結婚する
絶対にエミを
離したくないんだ

エミを
エミの父親に
連れ戻されるようなことは
絶対に嫌なんだよ」


エミは
後ろを振り向いて
俺に抱きつき

「帰りたくない」

と呟いた


「だから
ちゃんと結婚したいんだよ

家出少女と結婚するって事は
そんなに
簡単なことじゃないんだ・・・」




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