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続・捨て犬
第10章 がんばりたい
ペンギンのように
自由になりたいと
言ったエミ

俺との暮らしが
窮屈だから
そんなことを言ったのか
どうしても
知りたかった


「こんな
狭い部屋で…窮屈か?」


すると
エミは大きく首をふった


「見えない鎖に
つながれてるだけ・・」


「えっ…」


俺との暮らしが
窮屈でないことが
分かって
ほっとした反面

もっと
辛い現実を
知らされて

俺は
身体がが重くなった
気がした


どんなに愛しても

どんなに楽しくても

どんなに忙しくても



見えない鎖は

消えないのか・・・・



二十歳にならなきゃ

消えないんだ…




俺にやれること

ないのかな…



「エミ?」


「ん?」


「顔、見せて」


ゆっくりと
エミが俺を見上げた


「プロポーズしてもいいか?」


「・・・カズマ・・」


「エミの二十歳の誕生日に
俺と結婚してください。
お願いします!」



「・・・・・・」


エミは
涙を流しながら
何度も小さく頷いて
俺の
プロポーズを
OKしてくれた


「ペンギンになろう

だから
それまで
赤ちゃん
我慢してくれるか?」


「・・・んっ・うっ・
・・・カズ・・」

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