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続・捨て犬
第3章 近っ。

「お邪魔しま〜す!」

由香ちゃんは
相変わらず元気だ

「ばんわ〜」

そして萩原は
相変わらずチャラい

「どーぞ、狭いけど。
由香ちゃんは、はじめてだよな?」

「うん!!はじめてぇ〜
エミちゃんっ、久しぶり!
クリスマスさ、どーだった?
カズマくん、びっくりしてた?」

由香ちゃんは
エミにガンガン話しかけていて
なんか
一所懸命答えているエミが
おかしかった

「ま、座ってて
料理出しちゃうからさ」


バタバタと
料理を出し終え
最後に俺が飲み物を運ぶ

よし、これで
終わりだな

さてと……

「お、おいっ!
萩原がなんでそこに
座ってんだよ
お前こっち!!」

四角いテーブルに
四人で座るんだけど
俺の左側にエミ
右側に由香ちゃん
正面に萩原が座っていた

「萩原は、由香ちゃんと交代!
エミに近づくなっ」

「お前、何言ってんだよ
こんなに離れてんだろーが
こっちの方が広いから
俺、ここでいーじゃん!」

「うっさい!
お前の不純さが
エミに感染したらどーすんだよ
はなれろってば」

「お前の方がうっさい!
なんだよ、お前もソコソコ
不純だろーがぁ〜」

「お前と、一緒にすんなっ
交代しろってば!」

「わーったよ、ほんと
うっさい」


不純って…

なんか口から
勝手に飛び出したけど
エミは元々
かなり不純だったことを思い出して


俺は
ひとりでおかしかった
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