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続・捨て犬
第18章 最終章②・・・カフェ

「やっぱり…いかない」


「分かった
じゃあ、どこにも行かないで
待ってろよ?

話が終わったら


電話するから」



「…ん」



「そんな泣くなよ
大丈夫だから」



何が大丈夫なんだろう

何を根拠に
そんなこと…


「カズっ…っ

早く…帰っ…きて…」





「分かった

走って帰るから

大丈夫か?」




「………」



玄関でのやり取りに
何分たっても
エミからの返事はなかった


仕方ねぇ


俺は
抱き寄せた腕の中にいる
エミの携帯に電話をかけた


「エミ、携帯鳴ってる

俺からだから
部屋行って電話でろ

そんで…

布団もぐってろ」


「ん…」


俺が腕をほどくと
エミは
手で涙を拭いながら
部屋へと小走りで
駆けて行き

そして

奥の部屋から
エミが
布団に潜る音が聞こえた


「もしもし……」


そして俺は
玄関の鍵を閉め


ひとり

萩原と
萩原の両親の待つ
カフェへと向かった
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