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続・捨て犬
第20章 最終章④・・・着信
俺は携帯をベットに置き
エミを振り向かせて
キスをすると

なんだか
久しぶりの
キスのような気がした


「おばさんは
迷惑だから泣いたんじゃねーよ?」


「……」


「俺も萩原も
迷惑だから
笑わなかったんじゃねぇ」


「……」


「ただちょっと
必死になり過ぎたんだよ
…みんな。

エミを幸せにしてやりたくて

エミを
なんとかしてやりたくて
助けたくて
必死になってたんだ。

だから
笑うことを
忘れてただけなんだよ。

おばさんもおじさんも
萩原も由香ちゃんも
凛さんも
みんな

俺達を
応援してくれてる。

だから
あんなに
電話してくれて…

エミの家まで
着いてきてくれて
弁護士にまで
相談してくれて…。

エミも聞いてただろ?

エミの親父に言った
おばさんの言葉」


「…うん」


「連れ戻しに来ても
絶対に阻止するって」


エミの目は
あっという間に
涙でいっぱいになった


「甘えよう、エミ」


「…っ…うっ…」


「甘えよう
って…思ったんだ、俺。
甘えようとしても
甘えきれなかったけど
親、死んでから
甘えようとしても
甘え…っ…
きれなかったんだけど

甘えても

っ…いいよな?

エミ…


いいっ…んだよな?

これで…っ…」



「…っうっ…
…カズ…っ…」


言葉にならないほど
大粒の涙を流しはじめたエミは
何度も何度も
頷きながら

いつものように

目で

俺に答えをくれた



『甘えてみたい


カズマと

一緒に』


って。
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