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続・捨て犬
第4章 おいで、してやるから。
「エミ、ハンドクリーム
もってるか?」

エミは首を横にふった

「そうか…。
ちょっと、待ってろよ?」

俺は布団から出て
ダウンをひっかけ
コンビニへ走った


エミは
キレイ好きだ

台所に食器を
置きっ放しにしたりしない
テーブルも
一日に何度もふく

ちょっと…潔癖だ。


多分、そうしろと
育てられたんだと思う。


だから、手荒れは
ちょっと気になっていたけど
あんなになったのは
見たことなかった


パン屋で
洗い物の量も増え
寒い季節で
ひどくなったんだろうな…


それなのに
ハンドクリームも
もってないのか……

俺が渡す金を使うのに
気がひけるなら
自分のバイト代で
買えばいいのに


俺は
コンビニで
ハンドクリームを買って
また、走って家まで帰った。

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