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続・捨て犬
第4章 おいで、してやるから。
その日の夜

食器洗いを手伝い
さっさと歯磨きをすませて
エミを呼んだ


「エミ
おいで、してやるから」


俺は
昼休みに
新しく買ってきた
ハンドクリームを
エミに見せた


「また、買ったの?」


「これが効くらしいんだ
それから、これも」


「手袋?」


「あぁ。
クリーム塗って
手袋して寝ると
いいらしいんだ

薬局の、おっさんが
言ってた

ほら、右手から」


「うんっ」


ちょっと
うれしそうなエミ

なんだか
俺もちょっと
うれしい

クリームを
必要以上に
ゆっくりと塗りながら
俺は
エミに話しかけた


「エミ・・
明日と明後日は
バイト休みだから
その間に少しでも
よくなるといいな・・

痛い時はさ
バイト、休んでもいいんだって
無理しないで
休んでいいんだからな?」


「・・・・」


「どした?」


「休みたくない」


「ズルしてるわけじゃないんだ

おばさんだって
エミの痛そうな手を
見るのも辛いんだぜ?

これ以上ひどくなったら
どうすんだよ」



「・・・・」


「痛い時は休めよ?
わかった?」


「・・・うん・・・」


クリームを塗り終え
手袋を
はめさせると


なんか


かわいい(笑)


「ちょっと・・・
気持ち悪い・・」



「仕方ないだろ?

ゴム手袋と
この手袋
どっちがいい?」



「・・・・こっち」



「じゃあ、我慢だな
気持ち悪いなら
気持ちよくしてやろーか?」


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