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〇〇を教えて。。
第5章 ムズカシイけどイイみたい☆
『なにがー?
コーヒー飲む?』
理玖は冷蔵庫から缶コーヒーを取り出し、
宗一郎にポイッと投げた。


『ああ。
ありがとう。
筋肉の付き方だ』




『ふーん?
何がどう違ぇの』
理玖は湯を沸かした。
カップめんを用意する。
『これ食ってシャワー浴びて仕事行く』



『キミは細筋だよね』


『宗一郎は違うのか?
そういややたら胸板厚いし、
俺の拳止めたよな?』
理玖も座る。


『僕は武道をしてたから。
空手と合気道』


『うへぇ??
意外!!
勉強ばっかしてるネクラかと思ってたわ(笑)』


『失敬だな』

宗一郎は理玖を小突いた。




楽しい。


何をする訳じゃなく、
ただ理玖の部屋で駄弁っているのに。



『無闇に急所を狙えばいいってもんじゃないぞ。
相手の動きを封じる方法は無限にある』
得意気な宗一郎。



湯が沸き、
理玖は立ち上がってカップめんに注ぎ持ち再び座る。

2分で開けて麺を啜る。

『こら!
4分と記載してあるのに』宗一郎は細かい。


『かはめ(硬め)がいいの』










『____あ。
思い出したー!』
スープを飲み干した理玖は、
顔を上げた。大きな声に宗一郎がガクッと肩を揺らす。

『宗一郎さぁ、
なんであの時あの自販にいたんだ?
研究所んナカに自販機あったじゃんか』




宗一郎は『……うっ…………そ、それはだな……』
と口ごもる。



『なんで?ねぇ、なんで?』
気になった理玖が宗一郎の膝に頭を乗せる。

子どものような動きだ。




見上げる理玖。
見下ろす宗一郎。


「『………………………』」

どちらからともなく、
首を伸ばして唇を重ねた。
『わかんねぇけど』
口を離すと理玖が呟いた。

『………?』




『あんたのこと。
好きなのかどうかまだわかんねぇ。
けど、まったく嫌な気がしないよ。
不思議だ。
ヤローなんか喧嘩相手でしかなかったのに』







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