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奈落の向こう側
第20章 弥生編・プロローグ
美奈子が組織を去って2年後

男「本当に宜しいんですよね?」
私「はい」
男「では、ここにサインをして下さい」

私は言われるままに書類にサインをしました。
しかし、何のサインだったかは
詳しくは覚えていません。

只、夫に内緒で大きな借金を作ってしまって
自分の身体で返さなきゃいけないって言う
感覚だけが存在していました。
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