パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第37章 貴女ニ捧ゲル此ノ心

突然消えた大切な居場所

私が並べた言葉達
訴えかけ
無力だった
欠片にすらならない形すらできない

出会いがあるから別れも
なんていうけど
こんな形で別れたくなんてなかった

並べた言葉に意味はありましたか
結果論で言うと意味などなかった

感情なんてもうイラナイ
傷つくくらいなら感情なんてもうイラナイ

気づいてしまった
今まで私が言ったことは
綺麗ごとだったのだと

返して
私の居場所を
返して
あたたかなぬくもりを

返して
かえして
カエシテ

感情なんてどこかに捨ててしまいたい

そして
冷人形になりて
灰になり朽ち果てるのを
待ちたい

クールドール

我此処に降臨す

病みの中
闇の中
赤い月に照らされた
冷酷な青い目だけが道を知る

冷人形

私の心を支配する──

我私の心を喰い散らかす

冷酷で残酷な感情なき冷人形

私の感情を心を貴女に差し上げる