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第5章 “ごめんね”が聞きたくて

“ごめんね”
の一言が聞きたかった
ただそれだけなのに

貴方はあの人が傷ついたと言う
でも私は貴方の言葉で傷ついた

“ごめんね”
その一言で許せる

重なる嫌なこと
責める言葉達

なければ落ち込まなかった
こんなにも悲しい気持ちになることも
涙を流すこともなかった

あなた達に会いたくて
また話したくて
来たんだよ

楽しみに
凄く楽しみに

なのになんでだろう

私が居ても居なくても
変わらないんだね

あの世界は

居場所になれば
そう思った

大好きになってたよ

なのに簡単に崩れる

悲しいね
寂しいね
辛いね

歯車が崩れ
心が悲鳴をあげる

そうやって
そうなるたびに
私は私の場所を探して
さまよい歩く

でも本当は
願わくば
あの世界に戻りたい