パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第52章 もう少しだけ

本当はこんなことになんの意味もないのは分かっている

満たされない体
満たされない心

それでもどうしてもあなたのことが好きで好きでとめられない心

私は空っぽで小さな存在
あなたがそばにいてくれるだけでいい

なんてあの頃みたいに純粋無垢なことは言えないくらいに
汚れてしまった

血反吐吐いて這いつくばって
醜くて汚くて
それでも生きているのは
あなたに認めて欲しいから
あなたに逢いたいから

もし来世があるのならば
こんな関係じゃなくて
あなたのちゃんとした存在になれたならばいいのにな

ごめんね
ありがとう

もう少しだけ
もう少しだけ
あなたを好きでいさせて――。