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第68章 醜い気持ちになるくらい貴女が好き

毎晩　夢に見るのは貴女のこと
どうして貴女が選んだのは彼女なの？

彼女は気まぐれでワガママで
可愛い貴女には不釣り合いな醜い容姿
優しい貴女には不釣り合いの性格の悪さ

彼女のどこが好きなの？

彼女より私のほうがきっと可愛い
彼女より私のほうがきっと貴女に尽くす
彼女より私のほうがきっと……

ううん、そんなことを考えている私がきっと一番醜い

恋をするとどうして醜くなってしまうのだろう
見たくない　見たくない　こんな自分

どうして？

本当は知っている
貴女は誰よりも優しいから
私はその答えを導きだしたくないだけ

だから目も耳も塞ぐの
イヤイヤイヤ　聞きたくない

私を選ばなくたっていい
貴女は優しいからそんなことはしないけれど
たとえその形が奴隷だとしてもいい

だって私は貴女のことを

醜い気持ちになるくらいに好きだから－－