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汚くても醜くても生きている
第83章 ベビードールを赤く染めて
お迎えしたての白のベビードール
あなたのために着たのに

「お前みたいな化け物が色気づくな!」

そう言って赤ワインをぶちまけて
私を愛した

体には無数の痣
私は彼らにいつも尽くすのに

彼らはいつも私を玩具みたいに扱って
飽きたらポイ捨て

そう私はただの性道具

それでもいいの
私には価値がないから

一時期でも価値があるように使ってくれるなら

浮き出た鎖骨と
棒のような腕と手が私の武器

壊れそうな儚さ
それが私の愛される理由

顔に価値なんてない
メイクで塗り固めたらみんな同じ

「可愛いね」

そんな言葉に私は騙されない

行き場のない気持ち
それを魅せてくれることに愛を感じる

赤に染まった白のベビードール

これが私の愛されている証

彼の去った一人の部屋で
フッと微笑みとともに雫が頬を伝った

あぁ まだ感情なんてあったんだ

こんなものはもういらない

鋭いナイフで心めがけて突き刺した

そう私はこれで完璧なドールにーー

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