この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Sex Kaleidoscope~愛の万華鏡~
第1章 『果てしない愛という欲望へ』

明かりを抑えた小さな部屋で、私は貴方に抱きしめられていた。
息が止まるほどきつく抱き締められるまま、私は熱い首筋に顔を埋め、
胸いっぱいに恋しかった匂いを吸い込む。
少し、目眩がした。
爪先立った足がよろめいて、貴方にしがみつく。
「…柚乃香」
優しく強く私を抱きしめて、貴方が私の名を呼ぶ。
この時だけは、呼び捨てにする貴方の声は、深く熱い。
「んッ…」
私も応えたかったけれど、返事も呼びたかった名前も、キスで遮られた。
熱い唇が押し付けられて、滑らかな舌が滑り込んできて、吐息がこぼれる。
貴方の手が、何かを探すように背中を撫で上げれば、体中を駆け抜ける甘い痺れ。
つま先立つ足が震える。
燃える唇がどちらのものか、感覚があいまいになり、
口の中で交ざり合う舌が溶けそうなくらい、長いキス。
高まる鼓動を一瞬止めたのは、不意に背中を撫でた冷たい空気だった。
「えッ?」
驚きに離れた唇をかすめて、着ていたニットが私の体を離れていった。
それをソファに投げて、貴方がいたずらっ子の目で笑う。
無邪気さと男の色香が交差する瞳に射抜かれて、動けなくなる。
「…もうっ」
必死の抵抗ですねてみても、伸びてくる貴方の手を振りほどけない。
スカートが落ち、それを追うようにスリップも肩を滑る。
私も貴方のシャツのボタンに手をかけた。

