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電動人形
第39章 侵入者
『ではこれで…』

「巡回ご苦労様です。」

『その…、映像は、』

「何ですか?映像って」

『ぁあ?』

「そういうことでいいんでしょう?」

『あぁ…ほら、降りるぞ。』

『あっ、はい。』


コトを終えた二人は、人形を座席に寝かせ身支度し、何事もなかったように車内から出ていった。




人形は、自ら助かるチャンスを棒にふってしまったのだ。

そして、さすがに疲れたのか、椅子でうとうとしていた。
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