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電動人形
第10章 ご主人様の世界
細い通路を通り、エスカレーターを昇る。

闇と静寂の世界は新鮮だった。

ご主人様に力強く押され、何かに掴まらされる。
手袋の仕掛けで、そこから手を離すことはできなかった。

そして足を開かされ、何かが置かれる。
拓かれた体、これからご主人様の調教が始まるのだ。

振動と揺れを感じ、ワタシは電車に乗っているとわかった。

人の熱気を感じた。
そして、ご主人様から魔法の言葉を貰う。

音を消すイヤホンをずらされ囁かれるだけで体が震えた。

イヤホンは元通りにされ、また無音に戻る。

ご主人様の手で首輪に何か付けられたのがわかると、ポンポンと肩を叩かれた。

ご主人様の始まりの合図。ワタシは周りの乗客など気にならず、ご主人様との世界に入る。

調教の世界に…
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