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第11章 エスカレート

後ろの乗客が近づいてきたせいで俺には焦りが出た。

もう犯罪だという意識も、病を絶たなければという意志もなくなっていた。

手に力を入れて女の尻に触れる。
コートの生地を動かして、中身の感触を味わった。

ぷるぷると震えているように感じたが、あからさまな拒絶はなかった。

こんなご馳走はない。
俺は柔らかな感触を堪能しながら、尻全体を撫で回し、優しく揉んだり割れ目を指でなぞったりした。


女は相変わらず俯いたままで逃げる素振りもなかった。