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第17章 放棄

一度逃げた女がまた元の位置に戻る。

よほどよく躾られているようだ。

女のふとした素振りから、決してふしだらな女ではなく、主の為に一生懸命なのだと窺える。

俺はコートの中に入れた手を動かし、ワンピースの中へと挑む。

こんなチャンスはもう無い。直に女に触れよう。

そして反対の手で職場にメールを打つ。

今日は直出して営業回りをするということにした。

これでたっぷり楽しめる。顔がにやけて仕方なかった。


ワンピースというのは意外に邪魔になる。

タイトスカートなら、捲れてしまえばそのままだが、ふわふわとまとわりついてきて邪魔をする。

俺は後手を追う男と協力して、コートとワンピースをたくしあげ、震える柔肌を堪能する。