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電動人形
第23章 合図
ご主人様はワタシの身支度をしながら、そうおっしゃられた。
首輪をつけながら、
「これは私のモノという印だよ。」
とおっしゃった後に…
そうして既に闇の中にいた私は、音と意志を伝える手段を奪われた。
今、ご主人様からの合図があった。
『まだ大丈夫か?』
肩を叩かれた。
ご主人様はワタシの意志を尊重するとおっしゃられたが、ワタシはご主人様を拒むつもりはなかった。
コクコクと頷くと周りの空気が揺れた。
これから何が起こるのか、不安より期待の方が上回った。