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第27章 過ち

ご主人様からいただいたワンピースを濡らされて、沢山の手に翻弄されても、ワタシに迷いはなかった。


これが、ご主人様の愛なのだから…


そう信じていた。




｢ご主人様との調教ごっこじゃなく、俺らと遊ぼうよ。｣

ヘッドホンを外され、語りかけられた声にワタシは驚いた。
ずっとご主人様だと思っていた右側の男性の声はご主人様のものではなかった。

ご主人様はどこ？

首に掛けられたヘッドホンからしかご主人様の声はしなかった。

ご主人様は言われたはずだ。ワタシが全てを捧げられるか見ていると…

きっと声を潜めて見ていらっしゃるんだ。