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電動人形
第28章 鋏
「ほら、次の玩具を出せ。」
人形は、今まで主との世界に浸っていたようだ。
ヘッドホンを外されて、ボクらの声に反応する。
これで一体感が生まれたのだ。
「鋏です。」
ボクは人形にも聞こえるように言いながら、男に鋏を渡す。
シャキン…シャキン…
男は刃の音を聞かせて人形を脅かす。
「さて、君の主も、いい趣味をお持ちだ。
どこを切ろうかね。」
人形はカタカタ震え出す。
「動いちゃいけないよ、違う所を切ってしまうからね。」
シャキン…シャキン…
ツツゥゥッと人形の脇腹を刃先でなぞる。
人形は震えを止めようと懸命だった。
ボクはゴクリと唾を飲んで、刃先を追ってカメラを向ける。
止める気持ちもなくなっていた。
人形は、今まで主との世界に浸っていたようだ。
ヘッドホンを外されて、ボクらの声に反応する。
これで一体感が生まれたのだ。
「鋏です。」
ボクは人形にも聞こえるように言いながら、男に鋏を渡す。
シャキン…シャキン…
男は刃の音を聞かせて人形を脅かす。
「さて、君の主も、いい趣味をお持ちだ。
どこを切ろうかね。」
人形はカタカタ震え出す。
「動いちゃいけないよ、違う所を切ってしまうからね。」
シャキン…シャキン…
ツツゥゥッと人形の脇腹を刃先でなぞる。
人形は震えを止めようと懸命だった。
ボクはゴクリと唾を飲んで、刃先を追ってカメラを向ける。
止める気持ちもなくなっていた。