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君のKISSに夢☆CHU
第12章 俺様系の兄
触れた唇の間から輝愛の舌が出てきて、私の下唇を優しく舐めていく。
いつの間にか頭を抱えるように回された輝愛の手が、私の顔を更に上に向かせる。
時折その手が私の耳をかすめて、髪を撫でていく。
「ふっ…んっ…。」
顔の角度を変える時に離れた唇の隙間から、洩れる甘い吐息。
輝愛のKISSは、まるで媚薬のように、私の体を少しずつ熱くしていく。
唇が溶けてしまいそうな、甘い甘い口づけ。
今までしてきたKISSは、何だったんだろう?そう感じてしまうくらい、輝愛のKISSは私を夢中にさせる。
「はぁっ…。」
唇が離れて瞳を開けると、甘く潤んだ輝愛の瞳がそこにあった。
あぁ…KISSだけじゃない…。
この表情だけでも、ゾクゾクする…。
綺麗な瞳…。