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君のKISSに夢☆CHU
第14章 翔大のお願い
「桜音とこういう事するのは初めてだから、優しくしようとしたけど、ダメだ…。桜音の事、メチャクチャにしたい…っ。」
輝愛のギラギラした瞳を見て、私もドキドキが止まらない。
そんな事言われたら、私だって激しく抱かれたくなっちゃうよ…。
輝愛を私の体にたくさん刻んで欲しい。
私もメチャクチャにされたいと、強く思っていたんだから。
「うん…。輝愛で一杯にして。たくさん愛して…。」
潤んだ瞳で輝愛を見ると、輝愛が優しく微笑んだ。
「桜音…。今夜は俺だけのものだ。」
そう言った輝愛は、この後何度も激しく私を抱いた。
体のあちこちに、赤い証を付けながら、何度も私を絶頂へと導いては、自分の存在を私の中に刻んだ。
こんなに愛しく情熱的に何度も交わされたKISSとSEXなのに、彼の口から愛の言葉が囁かれる事は、一度もなかった。
私からの愛してるを聞いた彼は、ただ微笑みながら、優しいKISSを返してくれた。
まだ彼の心の中には、きっと誰かがいるのだと、私は確信した。
でも、こうして輝愛に愛された時間は、私にとっては幸せな時間となった。
例えそれが、一方通行の思いだったとしても、私は後悔は絶対にしない。
だって、輝愛と過ごしたこの夜は、本当に素敵だったから。