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第17章 輝愛の闇

あれから来騎とは、今までみたいに仲良くしている。

あの日、来騎から聞かされた梨果さんという、輝愛の元彼女の事が、頭から離れなかった。

輝愛に聞くのも怖くて、そのままただ、悶々としていた。

輝愛に会ったら、気持ちが爆発してしまいそうで、私から連絡はせず、お店にも行かない日々が続いていた。

私から連絡しなければ、輝愛からは連絡はない。

そう思っていたのに…。


今日は大学も休みだったけど、外に出る気にもならなくて、家でﾀﾞﾗﾀﾞﾗしていた。

家でﾎﾞｰｯとしていても、考えてしまうのは、輝愛と梨果さんの事ばかり。

恋人なら、不安に思ってもすぐに聞けるのに…。

私はただのｷｽﾌﾚだから…。

普段は『ｷｽﾌﾚ』という呼び名が嫌なのに、今は『ｷｽﾌﾚ』だからと自分の立場を誤魔化している自分にも、嫌気がさしてくる。