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イケナイ診察
第1章 出会い

ふぅー…と息をつく私。
診察室、なんか熱くて苦しかったな。
2時間後ぐらいにまた診察室に来なさいって言われたけど、お腹が痛くてあんまり動けないしどうしよう……。
薬局へと歩く足取りが、
ジリジリと突き刺すような熱のせいで、途端に重くなる。
季節は夏真っ盛り。
目の前の自動ドアが開き、冷たい風をふわりと感じる。
「こんにちはー!紙のご提示お願いしまーす」
お姉さんの明るい声が遠くから聞こえる。
「これでお願いします。」
私が紙を差し出すと、その人は一瞬怪訝な顔つきになり、私の顔を不安そうに見つめた。
しかしすぐに仕事の顔付きになり、テキパキと薬を袋に詰めてくれて渡してくれた。
私はお姉さんから水をもらって薬を服用し、その場を後にした。
薬局を出て、強い日差しの中を痛みと格闘しながら進んでいく。
ちょうど近くに雑貨屋さんが見える。
避暑も兼ねて、早速中へ入り、雑貨を物色していると、突然 「まな!」と呼びとめられた。
「勇有…なんでここにいるの!」
上田勇有――私の彼。高校時代から付き合っている、優しい大好きな人。
「いやー、俺はこういうところ回るの好きでさっ」
爽やかに話す彼。
「まなこそどうして?」
私はここへ来た経緯を説明した。
「へー、そうなんだ!折角なら、今日は俺がおごってやるからお揃いで何か買おうか!」
「いいの!?勇有ありがとう!!」
私達が買ったのは、茶色いクマの、洒落た小さい置物だった。
勇有は私の手にそれをポンと置き、「んじゃ、お大事にな!」と言い残して自転車でそのまま去っていった。
私は、彼の姿が見えなくなるまでずっと後を見つめていた。
診察室、なんか熱くて苦しかったな。
2時間後ぐらいにまた診察室に来なさいって言われたけど、お腹が痛くてあんまり動けないしどうしよう……。
薬局へと歩く足取りが、
ジリジリと突き刺すような熱のせいで、途端に重くなる。
季節は夏真っ盛り。
目の前の自動ドアが開き、冷たい風をふわりと感じる。
「こんにちはー!紙のご提示お願いしまーす」
お姉さんの明るい声が遠くから聞こえる。
「これでお願いします。」
私が紙を差し出すと、その人は一瞬怪訝な顔つきになり、私の顔を不安そうに見つめた。
しかしすぐに仕事の顔付きになり、テキパキと薬を袋に詰めてくれて渡してくれた。
私はお姉さんから水をもらって薬を服用し、その場を後にした。
薬局を出て、強い日差しの中を痛みと格闘しながら進んでいく。
ちょうど近くに雑貨屋さんが見える。
避暑も兼ねて、早速中へ入り、雑貨を物色していると、突然 「まな!」と呼びとめられた。
「勇有…なんでここにいるの!」
上田勇有――私の彼。高校時代から付き合っている、優しい大好きな人。
「いやー、俺はこういうところ回るの好きでさっ」
爽やかに話す彼。
「まなこそどうして?」
私はここへ来た経緯を説明した。
「へー、そうなんだ!折角なら、今日は俺がおごってやるからお揃いで何か買おうか!」
「いいの!?勇有ありがとう!!」
私達が買ったのは、茶色いクマの、洒落た小さい置物だった。
勇有は私の手にそれをポンと置き、「んじゃ、お大事にな!」と言い残して自転車でそのまま去っていった。
私は、彼の姿が見えなくなるまでずっと後を見つめていた。

