この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第12章 restart
~~!
うわマジか。
急に舵切りやがった!
・・・って思わず心の中で叫んだけど
右隣りの彼女は無表情で黙ったままだ。
「………」
ん? 彩ちゃん?
……聞こえた、よね?
「あの、彩ちゃん…」
「彰」
陽向が俺を遮った。
「告白大会終了だ」
「……!」
「分かっただろお前も。ここまでの流れで」
人差し指で灰を落としながら
そう言った陽向は……晴れやかな表情をしている。
「見ろよこの女の反応。 端から会話にならねぇもん」
「……いや、陽向の言い方もあると思うけど
でも確かに彩ちゃんの鈍感具合が酷いっていうか……」
「え、ちょっとなに? 私の悪口ー?」
嘘じゃなくて、本気で理解出来ていない彼女が
最後の俺の言葉にだけ反応したので
「あのな彩」
陽向が今度は声に出して笑い始めた。
「俺は1週間前、感情の赴くままに発言をしたし。
今だってかなり際どい質問をしたんだぜ」
「………!」
「なのにお前は超絶なまでにガン無視。
要は、答えるまでもねぇってことだろ?」