この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第13章 “ ずっと傍にいる ”
.。.:* side * Kurumi *:.。.。.:**:.。.。.:**:.。.。.:*
『あ、も、もしもし陽向?
ごめんなさい、昨日電話もらってたのに、気付かなくて』
嘘。
ずっとスマホを握りしめていたから、着信が来た時は手が震えてしまって
怖くて、結局電話に出る勇気が無かったんだ。
『今ね、バイトのお昼休憩中なの。
だから今だったら、は、話していいよ、話せるよ』
うわ、今の言い方かなり上から目線過ぎたかな。
緊張しちゃってうまく呂律が回らない……!
『あ、待って、もしかして陽向いま仕事中!?
今日土曜日だけど、そ、そうならすぐ切る…』
『胡桃』
『~~!! は、はははい!』
電話口の向こうから名前を呼ばれて、シャキンと背筋が伸びる。
一方的に喋っていた口を、片手で押さえると
『 “ あいつら ” がマジでしつこくて
二日酔いで、今軽く死んでる』
『………!』
『仕事終わったら来いよ。
それまでには回復するから』
『………!!』
『待ってる』