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ハツコイ♥アゲイン
第15章 ハツコイ♥アゲイン
ポケットに突っ込んだ左手を、徐に取出すと
やはりどこか物足りない気持ちになってくる。
クソ暑い真夏、歩く度に手を繋いでやったのは
……たったそれだけで、バカみてぇに喜んだからだ。
“ おままごと。
割り切った付き合いでいい ”
期限付きの恋人ごっこなんて、突拍子もない事言い出しやがって
余裕ぶってるつもりでも、目は潤むわ体は震えるわで
不安で仕方ねぇのが完全にバレバレだった。
・・・同情したんだ
だからといって
仕事前にカフェ行って
帰りも迎えに行って
休日も飽きねぇのかってツッコみてぇくらい
一緒に過ごして……
~~結果普通に楽しんでたじゃねぇか俺!
「〜〜っ」
目を閉じて空を仰いでも
結局浮かんでくるのは胡桃で、うんざりしてくる。
……久しぶりにあいつとSEXして
想像以上に良くて
限定再彼氏期間中は、ほぼ毎日がっついてた。
「……」
まだ1日も経ってねぇのに
欲求不満?
この俺が?
って、溜まってんのかと思いきや
他の女を抱きたいとは思えねぇ自分がいる。
・・・本気で怖ぇ。