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ハツコイ♥アゲイン
第15章 ハツコイ♥アゲイン
「あの、陽…」
恐る恐る首を右側に向けた、その瞬間に
「!!」
ぐいっと両頬を掴まれて、持ち上げられて
私の唇に陽向の唇が重なった。
「~~!/// んっ……!」
噛みつかれる勢い。
突然の強いキスに頭がスパークして
腰と膝が同時に折れ、地面に崩れ落ちる寸前
陽向の左手に支えられて間一髪で留まった。
「……はぁ……っ」
く、苦しい……!
目がチカチカする!
「し、心臓止まるかと思っ…」
「こっちの台詞だバカヤロウ!」
「……!」
「なに簡単に人の夢叶えてんだよ!」
……へっ? 夢……?
だんだんと冷静になってきた視界に
こっちを見て口笛を吹いたり拍手したりする、外国の人達が入ってきたけど
背中に視線を集める彼は、真っ直ぐ私だけを見つめる。
「……陽向、ゆ、夢って…」
「恋人なんて必要無い。求められても困る」
「……!」
「お前の気持ちを知りながらも、切り離したのは俺だ。
……それなのに」
……今度は優しい力で、引き寄せられる。
「── 逢いたかった。
自分の決断を強く後悔する程に」
「……っ」
「逢いたくて仕方なかった」