この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第4章 DO・ストライク
「~~老・け・たって、顔のこと仰ってるんですかね?」
ピキピキくる怒りを抑えてそう聞いて、グイッとグラスを呷った。
あぁもう速攻で酔いたい気分だ!
「これでも一応化粧して来たんだけど!?」
「いや、顔っつーか……なんか全身の疲労感すごくね?」
「………!」
「不のオーラを感じる」
鯛のお刺身を口に運びながら、しれっと言い放つ陽向。
……誰にでも優しいお兄ちゃんと違って
言いたい事をズバズバとぶっ刺してくるドSは、今も健在なんですね。
っていうか
不のオーラはあると認めるけど、疲労するほど仕事してないし。
フリーターですから。
・・・知らないよね?
「……あのね。
“ あの頃 ” は10代だったんだよ。制服着てたの」
「だから?」
「~~だからその頃と比べたら老けて当たり前だよ!
もう25歳なんだから…」
「いや、でも」
私の言葉を遮って、陽向が視線を上げた。
「お前、やっぱり可愛い」
「………!!」
「さらに美人になったな」