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ハツコイ♥アゲイン
第4章 DO・ストライク
─── 特別なお祝いの日に行くような高級店よりも
遥かに上回る美味しい料理とお酒。
過去参加した合コンの中で
今夜は間違いなくピカイチで、ハイレベルな神会。
旅行代理店の彼に続き、CADクリエーター、ITの幹事とお話して
かっこよくて面白くて、時間なんて忘れてしまうくらい楽しかったけど
……この日、私の意識から
アイツが消える瞬間は1秒だって無かった。
どーでもいい
完全無視
徹底的にシカト
何度も心の中で呟いて、目の前の彼らに集中しようと思えば思うほど
友達とアイツの会話に聞き耳を立てている自分がいて
どうしようもなくイライラして、お酒にぶつけるしかなくなった。
そうやって、すっかり泥酔した私。
1番端の席から、1番遠くの席へめちゃくちゃ強い念を送っていたのに
結局最後の最後、お開きの時間になるまで
陽向の瞳が再び私に向けられることは無かったのだ ───