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starlight kiss
第14章 幸せの伽輪
それでも姫紗は追求どころか疑いもしない。ただ聞いても来ない。
不安じゃないわけじゃない。
だけどきっと俺よりも姫のが不安だ。
言葉にして聞いてこないのがいい証拠だ。
だけど…
今はもう少しだけ嘘を吐かせて…
そう心に言いながら…姫紗に聞こえるわけでもないが、ふっと笑いかける事もためらいながら仕事をこなしていった。
仕事が終わればなぜかいそいそと帰って行く。しかも電話があったその日に限って姫紗との帰宅を頑なに拒んでいた。今もそうだ。
「秋人…あのね?」
「悪い、今日都合が悪い。」
「じゃぁ家で待っててもいい?」
「いや。大丈夫。」
不安じゃないわけじゃない。
だけどきっと俺よりも姫のが不安だ。
言葉にして聞いてこないのがいい証拠だ。
だけど…
今はもう少しだけ嘘を吐かせて…
そう心に言いながら…姫紗に聞こえるわけでもないが、ふっと笑いかける事もためらいながら仕事をこなしていった。
仕事が終わればなぜかいそいそと帰って行く。しかも電話があったその日に限って姫紗との帰宅を頑なに拒んでいた。今もそうだ。
「秋人…あのね?」
「悪い、今日都合が悪い。」
「じゃぁ家で待っててもいい?」
「いや。大丈夫。」