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第22章 奇跡の価値

その日、やはり秋人は草間に呼び出された。しかし呼び出されたのは秋人だけでない、雪都も一緒にだった。

コンコン
「失礼します」
「同じく失礼します」
「座れ。」
「はい」

明らかに物申したい雰囲気が３人に伝わってくる。

「さて、まずは時任。体調はどうだ？」
「問題ないです。」
「それは良かった。次にユキだが。」
「はい？」
「ハルのあの発言はもうすでに解っていたのか？」
「もし解っていたってなったらどうされるおつもりですか？」
「俺が聞いてる。質問を質問で返すな。」
「知ってました。昨日の時点て解っていましたよ？」
「なぜ止めなかった」
「必要ありますか？」