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パズル Ⅱ
第17章 卒業
盆には実家に帰った。やっぱりきよちゃんの食事が美味くて、実家はほっとした。休みが終わるのが切ない。
だけど最終日は容赦なくやってきて、また東京に戻って仕事をする。

帰省した時に食事に困る、という話をしたら、きよちゃんが簡単レシピと一緒に、調理済みの具材を小分けで真空パック冷凍したものを沢山持たせてくれて。
炊いたご飯と混ぜて炒めるだけで炒飯、とか。スープの具に使ったり、卵でとじて丼にしたり、かなり使えるスペシャルストックだった。

味も和、洋、中、ピリ辛とあって、少しずつ具材も違うから飽きない。しかもなくなった頃に宅配便で送ってくれるという心憎さ。やっぱりきよちゃんはスーパー主婦だった。

仕事はずっと即戦力になる人員として、経験者優遇で募集をかけて、年明けから新しい人が入ることになり、俺の東京生活はその人との引き継ぎと、大阪で契約延長した派遣スタッフとの調整次第、みたいな感じになる。

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