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パズル Ⅱ
第7章 自覚
「美桜、起きろ、美桜…」

優しく肩を揺さぶって起こす。
美桜が、ん…と身じろぎして薄っすらと目をあける。

「こんなところで寝たら、制服が皺になるぞ」

「あ…晃兄…ごめん…また寝ちゃった…」

「イイけど別に。美桜はいつも眠い時に来てんのか?」

「そうじゃないんだけど…」

ここに座ると晃兄に抱っこされてるみたいで、安心して眠くなるんだもん…という言葉を美桜は飲み込んだ。そんなこと言ったら絶対子供扱いされる。
まだまだ子供なのは、充分承知している。
だけど、だから。
態度だけでも、大人のフリをして見せたかった。
晃一の前では。

誰のトコロでもこんな風に無防備に眠ってしまうとしたら、それはかなり心配だ。

女子校といえども、男との出会いが全くないとは限らない。実際、大学に入りたての頃、人数合わせでよく合コンに呼ばれて行くと、美桜の通う予定の高校のコがよく来てた。

有名女子校の現役女子校生、と言うだけで場が盛り上がるし、チヤホヤされていた。

そういう場に来るのは慣れたコが多かったが、このくらいの子はどんなグループに属するかでいくらでも変わっていく。

朱に交われば何とやらというやつだ。

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