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第10章 ライン

「そっかぁ…」

「優希がさ…」

「玲奈ちゃんの彼氏？」

「うん。やっぱ、付き合ってるんだから、って言い出して。1回、だけ、って挑戦したんだけど、あれはムリ。でも…いつか大丈夫になんのかなぁ…」

「どうだろうね…」

まだ子供だから痛いのか、それとも大人になっても痛いのか、どのくらいで慣れるのか。何もわからない。
玲奈ちゃんとの話はそこで終わったけど、それからもずっと考えてた。

無理に知らなくてもいいような気もするし、そうしてるうちに歳をとって行ったりするのかも知れない。

高校卒業したら、晃兄と、できるかな…18歳が、早いのか遅いのかも分かんないけど、大学生なら、万が一妊娠しても…8年は在籍できるはずだから休学するという方法もあるし、中退することになっても、高校中退よりはマシな気がする。

私は…高校卒業まで、待っとこ、と思った。