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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第8章 淫らなアフターワーク
もとがガチガチなんだから、これくらい強く押してもらうほうが気持ちいい。
だいたい、本当にマッサージだけが葉川くんの目的なら私はこうも焦らない。
私が今、彼から逃れようとしているのは
彼は肩揉みだけで終わらす気なんてさらさらないのだと──それが明らかだから。
「ん…!」
「……ここが、いいんですか?」
葉川くんは腰を折って前屈みになり、背後から私の耳許に顔を寄せてきた。
背中がゾワッと栗立つ。
私は咄嗟に、右手のカッターをテーブルに捨てた。持っていたら今度こそ指を切るから。
「暴れないでください」
「…ハァ…っ」
怪しさ満点の低音で囁かれても、言われたとおり大人しくできるわけないじゃない。
私は椅子から立ち上がろうと必死だった。