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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第12章 変われない

結局──

私は啓輔の言い分を理解できなかった。

理解できないままその話題を終え、お互いに謝ってから食事に戻った。

はずむ会話がある筈もなく、そのまま店を出て…別れた私たち。



私はひとりで、駅に向かって歩いていた。



鞄の中でスマホが震えて

確認したら、画面には啓輔からのLINEが。



[ さっきはムキになってごめん ]


[ お前を飯に誘ったのは謝るためだった ]


[ お前に別れようって言った日のこと、実はずっと後悔してて。うんざりだとか、そんな捨て台詞はいたけど…。あれは本音じゃねぇから ]


[ 別れ話しても動揺されなかったのがショックで、思わず言っちまった。悪かった ]



ひとつを読む間に次のメッセージが送られてくる。

私は読むのに時間をかけたけれど、向こうのスマホでは既読、既読とマークばかりが先行しているのだろう。


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