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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第14章 消去と諦め
ソファの横に立つ私は、上下ともに下着姿。
今さら恥じらう柄じゃないけれど。
それに葉川くんの目は私の身体というより顔のほうを見ていたから、とくに気にならない。
「あのね、二人そろって昨日と同じ服で出勤なんておかしいでしょう?」
「何を想像されたところで…とくに、困るわけでもないですね」
「困るわ。…まぁ、誘った私が言うのも変だけど」
葉川くんとは対照的にはっきりとした声で言い切った私に、彼が少しずつ距離を縮める。
そろそろ危ないかも…と手を突き出したら
前に出したのとは逆側の腕を、何故か彼は掴んだ。
「──…それで」
「え…?」
「…先輩は何を見ていたんですか?」
彼に掴まれた手は、スマホを握っている。
そこで何を見ていたのかと問われた私は、咄嗟に答えるのをしぶった。