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後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第15章 ドレスコード
ホテルから家に戻って服を着替え、その日はすぐに出勤した。
事務所に入るとそこには葉川くんがいる。結局、彼はホテルからここに直行したらしかった。
シャツもネクタイも昨日と同じだ。
彼と話している藤堂さんも、デスクで電話をとっている穂花も、気付いてないみたいだから構わないけど。
「先生~。明後日の、〇〇ホテルの祝賀パーティーのことでお電話です」
「祝賀パーティー? …しまった明後日だったか」
受話器を置いた穂花が藤堂さんを呼ぶと、まずいなと顔を曇らした藤堂さんが席を立って電話を代わる。
私は嫌な予感がして、その様子を見ていた。
話途中だった葉川くんも同様に、藤堂さんを見守っている。