この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
後輩くんの挑戦状 ~僕に惚れてもらいます~
第18章 独占欲
リレーマラソンのせいで酷使してしまった脚だ。
葉川くんの半分の距離しか走ってないし、疲れるのが嫌で適当に走ったけれど…それでも、私みたいな女には相当な負荷だったというわけ。
筋肉痛にしては早いわよね。
とにかく間が悪い。
何故なら私はさっき、マッサージと称して彼の脚を好き放題にイジメぬいたんだから。
「本当に…平気よ…!!」
「そうは思えませんから僕がほぐします。…さっきの、お返しに」
片足を持って、妖しく微笑む彼──
嫌な予感
「お返しって…、まさか仕返しする気なんじゃ…ッ」
「──…黙って」
「ぁ…」
けれど、仕返しに与えられると思っていた痛みはこなかった。
ふくらはぎに添えた手でそっと片足を持ち上げた葉川くんは…私の足首にキスをしただけ。